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Workshop

読書感想絵

「芸術家」や「アーティスト」と呼ばれる人たちは、『テーマ』を自ら探究し、驚異的な描写力や情熱的な表現力で、作品を創造し、独自の世界を生み出していきます。「読書感想画」についても、「読書体験から得た感動」の表現に限定されること以外は、やることは美術界の巨匠たちと同じです。
巨匠たちの中には、生涯をかけてテーマを探究している人もいます。テーマを見つけることはとても難しいことですが、「読書の力」を借りると、それがおぼろげながら見えてきます。
このワークショップ は、留学生 7 人が私の絵本を読んで感想画を作るというものです。そして、感想画による絵本作品の読後感の可視化表現を探究します。

小さな子供・大きな子供

ダウン症候群の人は生理年齢にかかわらず、5-6 歳の子供のような知能と振る舞いをするのが特徴です。彼らと一緒にいると私は自分の子供時代を思い出して、彼らの無邪気さに心惹かれるようになっていました。

2022 年の春休みに当時お世話になっていたダウン症福祉センターに連絡して、この企画を展開しました。中国語では「子供」を「小さい子」、童心を抱いた大人を「大きな子供」と呼びます。ワークショップではこの「小さい子供・大きな子供」がテーマになりました。

このワークショップは 4 つのセクションに分かれています。

1)小さい子供の世界

(中国・鄭州)

合計 10 人のダウン症候群患者を募集し、5 つのテーマごとに 5 つのグループに分けて絵を描いてもらいました。知的障害は脳ニューロンの低活性化に由来しており、絵画はある程度右脳を刺激し活性化することができます。

2)大きな子供の世界

(日本・東京)

童心を持つ大人 5 人(国籍年齢性別を問わない)を募集し、グループごとの絵画に基づいてキャラクターデザインを 1 つ作成してもらいました。その中には自分なりの考えを加えることができるほか、「ちびっ子」の絵を組み合わせたり参考にしたりすることもできます。芸術の再創作によってダウン症候群の人々と私たちがつながり、ダウン症候群についてのよりよい理解が広がるでしょう。

3)小さい子供・大きな子供

(中国・鄭州)

「小さな子供」は家族やスタッフと一緒に「大きな子供」が作ったキャラクターを粘土で立体的な作品にして彩っています。創作の流れを説明することで「子どもたち」の社会への関心を高めるとともに、手でのものづくりによって右脳の活性化や家族との活発なコミュニケーションも期待できます。

4)作品オークション(2022 年 10 月)

(中国・上海)

最終的な立体作品 10 点と絵をチャリティーオークションにかけ、オークションで得た収益をすべてダウン症候群福祉機関に寄付します。ダウン症候群への理解を促進して差別を減らすことで、より包容的な社会の実現を進めます。

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